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kumako's diary


王子様6歳、ふぅちゃん3歳。
by kumako-93
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おじいちゃんのこと

おじいちゃんが亡くなりました。
95歳でした。

最後に会ったのは今年のお正月。普段は実家の近くの少人数の施設で生活していました。ゴールデンウィークで帰省していて、1回は会いに行っておこうと思っていましたが、それができなかったことがちょっと後悔です。

元々は京都で住んでいたので、正月とお盆に遊びに行ったことをよく思い出します。

父方の祖父母は福井にいて、多分同じくらいの頻度で帰省していたと思うのですが、なぜか京都のおじいちゃんの家のほうが思い出すことがたくさんあります。

遊びに行くと私たち兄弟を近くのショッピングセンターの本屋に必ず連れて行き、一人2冊ずつ本を買ってくれました。大きくなってから聞いたのですが、うちの父が「おもちゃは買うな、本ならいい」と言っていたそうです。
おじいちゃんの家のテレビはチャンネルがボタン式(ピッて押すもの)で、うちの家はまだ回すチャンネルだったので「すごい!!」って思った記憶があります。
お菓子が好きで、家にはいつもそばぼうろがありました。
家のお風呂の傾斜がけっこう強くて、すごい熱いお湯でそろそろ入っていたのにその傾斜のせいで滑って一気に首まで熱いお湯につかることになり息が止まりそうになったこと。
遊びに行くと近くに住んでいた同い年のいとこと一緒に遊ぶのがすごく楽しかったこと。
家の近くにできた喫茶店に連れて行ってもらい、『ピラフ』っていうものを初めて食べたこと。
成人式の着物も買ってもらいました。

すごいちゃっちゃかした人でうちの母としょっちゅう言い争いをしていたこと。


近い人のはずなのに、おじいちゃん自身の事はあまり知らなかったと改めて思いました。
貧乏な農家に生まれ、その貧しさから抜けようと一生懸命勉強したそうです。
戦争に行ったとき、「こんな戦争で死ねるか」と思い、できないのに「トラックの運転ができます」と志願し、前線を避けて後方支援隊になったということは亡くなった後で知りました。その時代そんな人がいたんだと驚きました。
おばあちゃんを早くに亡くし、色々と困難の多い人生であったようです。

小さい頃はたくさん遊んでもらったけど、歳をとってからは耳が遠くコミュニケーションを取れなかったということもあり、また憎まれ口ばかりをきいて自分の体調の事ばかりを言っていたので、最近は少し足が遠のいていました。

連休で帰省をしていたので、お通夜もお葬式もどちらも出られて最後に送ってあげられてよかった(よかったというのも変かもしれませんが)です。

95歳、長い間お疲れさまでした。
by kumako-93 | 2011-05-06 00:41 | つぶやき
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